この映画は過去の傷の癒し方を描いているように思えた。
そう感じたのは自分もちょっとだけ似たような体験をしたから。
過去の体験
随分前の話。ある状況になると感じる不安な気持ちだったり、嫌な気分になることがあるのに、どうしてそんな感情がわいてくるのか理由が分からず長い間悩んでいる時期があった。
いろんな心理の本を読んでみても嫌な感情の原因がつかめないでいたとき、どの本だったか
その感情はいつからありましたか? という質問があり
そういえば…1年前はその感情があったな…2年前…中学生…小学……小学校に入る前…。
そうやって順番過去を遡っていったとき思い出した事があった。
親に言われた事がきっかっけでとても不安で悲しい気持ちになったことを。(内容は書きません)
子どもにとってはその言葉がとても重たく感じられて、そこからずっと罪の意識があったようだった。
きっかけが分かった時はすでに大人になっていたので、その言葉を改めて思い出して思った事は
それを気にする必要はない だった。
そう思えてからあの嫌な感情がほとんど出なくなっていた。
これのとても厄介なところは、きっかっけになった出来事は忘れているのに傷ついた状況に関連した事が起きると嫌な感情だけは湧いてくる。理由がはっきりわからず、ただモヤモヤするので苦しい。どうせなら感情も一緒に忘れたらよかったのに。
原因がはっきりするまでずっと、その言葉に関連した事を見たり聞いたりすると傷ついた年齢の時と同じ反応を繰り返していたみたい。
かなりいろんな状況に悪影響が出ていたので専門的なところで早く診察してもらえば良かったかな。長い時間がかかってしまった。
煉獄さんの心の中で
映画の中で無意識領域で煉獄さんが見たのは夢ではなく忘れていた過去の記憶のような。
普段は意識していなくても心の隅でお父さんに認めてもらえなかった事がずっと引っかかっていたんじゃないかな。せっかく柱になれたのに尊敬するお父さんから否定されたら辛い。
それが煉獄さんの力が出し切れていない原因になっているように思えた。
強さにこだわる猗窩座に向けた煉獄さんの言葉が、猗窩座に似た考えのお父さんに対して言いたかったことのようにも聞こえる。
過去を思い出すまでは、潜在的に認められたい思いがあったけど、柱として成長した煉獄さんにとって認められる必要はなく自分の信念を貫く事が重要だと気づいたんじゃないかな?
認められたい思いが吹っ切れて自分の意志が固まった事で、猗窩座が逃げられないほどに煉獄さんの持っている力が出し切れたように見える。
やっと一つ問題を乗り越えてもっと強くなれるはずっだったのに…。
映画館で一度見たけど、もうお母さんが出てきた辺りから声出して泣きそうでまともに映画が見られなっかたから、テレビ放送でちゃんと見られてよかった。
心の中にあるモヤモヤ
心に何か引っかかってるときは、その原因を見つけ出しそれに対して今の自分がどう思うかによって解消できることもありますよという話。
それにしても無限列車の一般的な感想とは多分ずれてるだろうな。
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